占的

★占的
一番重要なこと、
必ず「占的」(鑑定の目的)を聞くこと、焦点を絞らないと、
詳しくは、観れません。 
「何を一番優先するか」「どうなりたいのか」を
再確認することが、有効な方法です。
知人をなんとなく見てほしいという相談は受けないこと。
「全体運、総合運」は、そのままでは、プロでも見れません。
漠然と、一生の運勢を見るということは、専門家でもできません。
(「易入門」)
占い師は、何でもわかるだろうという先入観のある者が
「全体運を観て下さい」「今年の運勢を観て下さい」という場合は、
具体的に「何が心配か」を訪ねる。
時に自分の悪い事を全部知りたいという人の場合は「こういうことは
ありませんか?」と言いながら、気になることは、反応をみながら、
遠慮せずに話した方が良い。
 
中には、何を見てもらいたいかわからないというケースも、
問題を整理できていないのが原因です。
こちらから質問をして、聞きたいことを整理します。
 
「晩年運」は?と聞かれることがあります。
こういう質問をする人、晩年運に頼ろうとする人は、
「晩年運は、ありません」と、答えることがあります。
?まだ来ぬ未来に頼っていて、運がよくなるはずがありません。
こういう人は、運を消費するのみです。
根底に不安感があります、こういう人は寿命も短い。
「それは、あなた次第、意志あるところに道は開ける」
「移り行く時間、そのほかに永遠はない、永遠は、絶対の今である」
開運という考えを促すことが大事です。
 
「占的」の的は、的を射なければ、的外れになります。
占的の中に答えがあり、「自分の安易な経験的判断」を下すと、
的から外れた答えになります。
巷に多い未熟な占い師の陥りやすい点です。
 
余計なことは話さず、占的に対してのみ答えるというのが、
成功する鑑定法です。饒舌に注意。
 
ただし、占的は、鑑定盤を先に書いてからにしないと、先入観で計算を
間違える場合があるので注意!
 
「占的」を聞かないで自分の得意領域で答えるのは「当て屋」
(通俗易)になります。
未熟な鑑定者が陥りやすい傾向です。
巷の占者は、自分の得意な鑑定しやすいところを話そうとして
依頼事項を忘れる場合がよくあります。
なぜわかるか聞かれても言わない方が良い、
言い訳の材料にされる。
 
相談者が聞きたい事は、問題が顕在化している事で、これ事態が、
相(現実)。 ここが鑑定の出発点です。
 
人は、困っている場面で素直になれます。
カウンセリングの条件でも、困っているというのが条件で、
お遊びで「ちょっと見てください」という者の相手はしないこと。
 
観る目的=「窮理」(その人の困っている事)を聞いて、
絞る事が最大原則です。
 
勉強という事で、困ってもいない、通行人を捕まえて
占っても、勉強には、なりません。
私の弟子が、千人近くこれをしましたが上達できませんでした。
本人の興味は「当てること」でした。
 
占的は、単純では、ありません、「本質を読めば」変ります。
占的が、AかBの場合、Cという事が、あります。
占的が、A⇒B⇒C⇒Dと変化する場合も。
 
事例1:離婚する、しない⇒同居で精神的別居
            離婚する、しない⇒自分が考えを改めて、今はルンルン。
事例2:家を替わる方位⇒替わる時機⇒夫婦関係⇒自分の問題
事例3:恋人のこと⇒仕事のこと⇒自分の秘密の悩み
事例4:今後の生き方⇒健康、仕事、金⇒主人の仕事運
    今後の生き方⇒家の事情で仕事を辞め、これでいいのか⇒ただの不安感
事例5:家族一人一人の問題⇒不倫相手の事
事例6:子供の交通事故⇒子供の性格⇒親の子育て
事例7:セクハラ⇒職場の人間関係⇒自分の性癖の満足(女性)
事例8:仕事の衰退⇒名前を元の名前に戻すことで解決
 
問題を抱える人に多いのは、対話分析でいう、裏面交流。
(本音を隠して表面的な会話をする)
 
占的は、いらない、鑑定結果をそのまま言えば良いとか、
(例:鑑定経験の少ない占い本の翻訳者)
聞きたい事は、わかるという霊能者もいますが、技術が売り物で
相談者の為には、なりません。
相談者は、一部分当てられたことで満足して帰ります。
  
鑑定(総合的判断)と断定(限定的)は異なります。
巷の占い師は、部分的な断定を好みます。
質問もしないで、説明も短く、得意領域だけ話す、
断定的な言い方をする占い師は、このタイプです。
短時間占いは、こうなります。
 
統合的判断は「鑑定のかなめ」です。
鑑定はあくまで「統合的判定」で。
(この場合の、統合とは、依頼者の求める総合鑑定とは、異なります)
統合的判定とは、字のごとく、すべてを勘案して得られます。
下手な鑑定は、部分鑑定で終わるのが特徴。
例えば、
占的を知ることは、作る「料理の種類」を知ることで、
鑑定とはその「材料探し」です。
統合とは好みの「味付け」です。
相談の背景、経過を聞き出しながら話していくと、中身が鮮明に
見えてきます。
求めてもいない定食を出すのが、勉強しない占い師のやり方です。
しかし、一つの手法だけで鑑定すると答えは、狭くなります。
 
※頼まれない事は、重大な要素があっても答えないこと!
関心のない事に答えても、相手は、興味を示さないで、
軽んじ、無視します。また鑑定を誤りやすい。
時がたたないと、確認することができないことは、理解されません。
人は、現実化していない、潜在的問題には関心がなく、
知りたくもないし、信じたくもない。
必要なことは、今、困っていることです。
 
占者が言いたい事だけいうのは鑑定の押しつけ、相談者の為でなく
自己主張に過ぎません。伝統的な占い方。
こういう占者は、成長しません。