交流分析のC(子供的な感情)の中に存在する現実的な判断を
する自我状態として
『小さな教授(little professor)』(大人びた子供)を仮定している。
『小さな教授』は、“C(親の影響を受けていない)の中にあるAに近い認識力・判断力・理解力”のことであり、
子どもながらに周囲の状況や人間関係を観察しながら、自分がどのように振る舞えば良いのかを考えようとする自我状態なのである。
『小さな教授(リトル・プロフェッサー)』の自我状態は、幼児期前期あたりに発生すると推測されているが、小さな教授は知的好奇心が旺盛であり、情緒的刺激(温かい感情反応)を求めながら直感的思考や創造的活動を志向するという特徴がある。
『小さな教授』に基づく現実的な判断(生き方の選択)によって、子ども時代の人間は『FC(自由な子ども)』を働かせて、周囲を気にせず自由奔放に楽しく遊んだり『AC(従順な子ども)』を働かせて、目上の立場の大人や社会のルールに大人しく従ったりする。
子供はA(大人の理性)がまったく形成されていない時期から母親の顔色をうかがって気に入られようとする知恵を持っている。
子供は本来、Aでは感知できない「物を感じ見分ける特別な能力」がある。
例:父親にいじめられた5歳の子が「パパはまだパパになっていない」と言った。
それを⇒小教授・リトルプロフェッサーと
いう。
ここからやや専門的になります。
これの特徴は、C(子供的な感情)の中にA'(Cの中のA的要素)を持っている点である。
P(親の感覚)やAが確立する前にCの中にはA'以外にもP'(Cの中のP的要素)やC'を持っている。
P'は親の影響を受けているので、ACとRC(反抗的)の2面を持っいいるが、C'(親の影響を受けないC)は
親の影響は受けないためFCとなる。
A'の小教授はAC(従属)を使って人にどう気に入られるか手段を考えたり、RCを使っていかに自己正当化するか考える。
FCを使って前向きな創造性も発揮できるが、多くはAC、RCを使って人を操作したり自己正当化する事を本能的に行う。
すなわち⇒「心理ゲーム」を行う時は、この小教授(リトルプロフェッサー)が働いている。
例えば、あえて否定的な感情になる事で、ストロークを得る。
この様にならないためにも小教授はなるべくFC(自由な感情)と一緒に使う必要がある。
FCと結びつけたA'を活用しその上にさらにAを重ねる事で創造性が豊かになったりと、
小教授はプラスな面も持ち合わせている。
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