◆人生脚本とは人間が無意識のうちに生きようとする人生プランである。
まだA(エゴグラムの理性的素質)が十分に形成されていない幼少期から作られていくため、
不完全な部分が多い。
ある意味「親から強制された人生プラン」とも言える。
しかし自分の自我状態の気付きや、取りがちな心理的ポジションなど自分の問題点を知ることで、
人生脚本を分析し、書き直す事が出来る。(人生脚本の書き換え)
0~3歳の間から一次決断を行い人生脚本を書きだす、
4~6歳には親の指示や禁止により人生脚本の基本テーマを作り、
親からの指示・禁止令は、ある意味「親の呪い」である。
指示はどうしてもそうせざるはいられないものであり、
親が努力家であればその言葉と態度が子供に影響し、過剰に努力してしまうといった影響を与える。
禁止令は親の態度によって形成され、本当はしたい事があるのに親の態度を見て
FC(エゴグラムの自由な子供の心理)を縛りつけてしまう事である。
7~12歳までにAの発達と共に二次決断をし脚本を完成させていく。
20歳までにリハーサルを重ね実践に移されていく。
大切なのは人生脚本自体は自分で作成するが、両親の影響(環境)は人生脚本に大きな作用を及ぼす。
交流分析の最終目的は自己の能力に気付きそれの妨げになっている要因を取り除き自らの可能性に向けて
自律的に生きていく事である。
幸福に生きていく最大のポイントは、自ら生きる価値をどれだけ強く認識しているかである。
自律的人間は、幼い時に作った否定的な脚本の言いなりにならず、
本来の自己の存在価値を100%認める事で、
強い信念や動機付けを行っているのである。
人生脚本を書き直すためには、
各理論を通し問題点に意識的になる事である程度書き直す事が出来るが、人生脚本を書き直すために
禁止令を解く具体的な手法もある。
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