ラケット感情とは、交流分析の用語、
偽物の感情。
"本来の感情を偽って"無意識的に形成された
代用の(ニセモノの感情)(代用感情)
子供のころ受けた親との関係から形成された
ゆがんだ感情表現を大人になっても継続する。
大人になって、感情的、感傷的な表現をする場合は、
子供のころの「ゆがんだ感情」が作用してると考えた方がいい。
事例
子供の感情
(お母さんに相手してもらいたいので)
「お母さんさみしい」
母親の対応
「忙しいから、あっちに行っていなさい」
子供の感情
「ワァーッ!」(怒って泣いた)
母親の対応
「静かににしなさい!」
(マイナスのストロークを得た)
学習→泣きわめけば反応してもらえる。
(無視されるより叱られるほうがいい)
※感情が乱れると「怒り」(偽物の感情)として表現するようになる。
※怒りをぶつけると相手からストロークを得て
願いが叶うと思う。
(ストロークを得られるが後味は悪い)
ラケット感情は、本当は感じたくないのに必要以上に感じる事。
ラケット(racket)の言葉の意味は、
(テニス・バドミントンなどの)ラケット、
騒ぎ、騒音、遊興、道楽、(恐喝・ゆすり・詐欺などによる)不正な行為。
※人間の基本であるFC(自由な心)を無理やり抑圧し過敏なAC(従属性)を発達させた感情。
人間は、大人になるにつれ子供のように
基本感情をそのまま表現する事が難しくなり、
※自身の感情を呑み込んでしまい本来の自分を抑止・禁止する。
(この点で、自分も他人にもわからない自分が存在する、特に強い親からの影響)
※基本感情の代わりに別な感情
(代用感情=ラケット感情)を持ってしまう。
悲しみ、怒り、恐れの3つの基本感情には各々
「代用感情」が存在している。
悲しみ⇐罪悪感、寂しさなど。
怒り⇐イライラ、諦め、
恐れ⇐不安、心配、妄想、混乱、威張りなど。
◆ラケット感情を克服するには3つのポイントがある。
①A(理性的)を働かせ、自分を支配している
ラケット感情に気付くように努力する。
対応する者がAで対応する。
②FC(自由な心)を高める訓練をする。
合理的な方法で「感情発散」をする。
悪感情の「捨て所」を見つける。
例:カウンセリングではダンボールを叩く、ドラム、格闘技、サッカーなど
③今感じているいやな感情を続ける事で人生が
どうなるか冷静に考え改善する。
⇒ABC理論のBを変える。
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